スポーツトレーナーに向いている人とは?
適性や必要な能力とは?

この記事の監修者

高津 諭(たかつ さとし)

JOTスポーツトレーナー学院校長 代表講師
NESTA JAPAN エリアマネージャー
ゴールドジム公認パーソナルトレーナー
世界四大ミスコン公認講師

【保有資格】
■NSCA-CPT/CSCS
■JFSA-トレーニング指導士
■NESTA-PFT
■食アスリート協会・インストラクター
■薬膳インストラクター

★トレーニング指導暦22年★
大学を卒業後、フィットネス業界に入り、90年代の関西エリアでは希少なパーソナルトレーニングを店舗へ導入。
陸上競技をはじめとしたアスリートの動き作り身体作り、一般の方へのエクササイズの普及、「お米をしっかり食べる」ボディメイクの提案。

専門学校で講師も長年担当。
業界のパイオニアとしてパーソナルトレーナー協会で後進の指導にも尽力する。

2005年に独立し、ボディメイキングや健康体力の増強をサポートし毎月100セッション以上を担当する。

競技スポーツでは陸上競技、走る能力向上に力を注いでおり、スプリント能力向上委員会というコミュニティーを立ち上げ、学生アスリートへの情報提供を行っている。

パーソナルトレーナー
「スポーツトレーナーになりたいけど、どんな人が向いているのかな?」「自分がスポーツトレーナーに向いているのか知りたい!」
など考えている方はいませんか?この記事ではスポーツトレーナーに向いている人の性格やスキルを紹介します。スポーツトレーナーは人と接する職業であるため、トレーニングの知識だけではなく、対人スキルなども要求される職業です。あなたがスポーツトレーナーに向いているのかどうかが理解できますよ。ぜひ最後までお読みください。

スポーツトレーナーに向いている人の性格・適正とは?

パーソナルトレーナー選び方

ここではスポーツトレーナーに向いている人の性格や適正について紹介します。スポーツトレーナーに向いている人は以下の5つの性格を持っています。

1.スポーツに対して情熱がある
2.モチベーションを自身で維持でき継続力がある
3.教え上手・ほめ上手
4.専門的な内容も主体的に学ぶことができる
5.クライアントの課題を見抜き、的確にアドバイスできる

これらについて詳しく説明します。

 

スポーツトレーナー向いている人①スポーツに対して情熱がある

パーソナルトレーナーモテる

 

スポーツトレーナーはスポーツが好きで情熱がある人が向いています。スポーツトレーナーになるためにはさまざまなことを勉強しなくてはなりません。しかしスポーツにあまり興味がなかったら勉強は続きませんよね。

さらにスポーツトレーナーはずっとスポーツ選手を指導します。クライアントのスポーツの特徴を理解し、そのスポーツに合った指導を行います。ずっとスポーツに関わるのですから、あなた自身がスポーツに情熱がないと続かないのです。

 

スポーツトレーナー向いている人②モチベーションを自身で維持でき継続力がある

 

スポーツトレーナーは常に冷静でモチベーションを維持できる人が向いています。スポーツトレーナーの精神状態がクライアントのコンディションにも関わるからです。

職業柄、スポーツトレーナーはクライアントと多くの時間を過ごします。そのためあなた自身のモチベーションをクライアントは感じ取ってしまうのです。もしもあなたの機嫌が悪かったらクライアントもイヤな気分になり、トレーニングに集中できなくなるかもしれません。ほかにも自分が指導したクライアントが思うような成果が出ない時にスポーツトレーナーがやる気を失くしてしまったら、クライアントもやる気を失ってしまい、さらに成果が出なくなるという悪いループに陥ってしまいます。

クライアントがしっかり成果を出すためにもスポーツトレーナーは自分自身をしっかりコントロールする必要があるのです。

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スポーツトレーナー向いている人③教え上手・ほめ上手

スポーツトレーナーは指導が得意、つまり教え上手・コミニュケーション上手である必要があります。
知識や経験が豊富なスポーツトレーナーであっても指導が上手でなければ、クライアントはいつまでたっても成果を出すことができないからです。スポーツトレーナーが指導が下手だったら、指導内容がクライアントに伝わりません。その結果、クライアントは成果が出ずに、スポーツトレーナーの信頼度が下がってしまうことも。
また、スポーツトレーナーは適度にクライアントをほめることも大事です。クライアントが頑張ったことを具体的に述べて、できたことに対してしっかりほめることでクライアントはやる気を出し、さらに成果が出せます。指導内容を的確に教え、時にはクライアントをほめてやる気を出させることで、クライアントはより目標に近づきます。すると結果としてスポーツトレーナーとしての信頼度が上がります。クライアントのためにスポーツトレーナーが指導者として成功するためにも教え上手、ほめ上手であることが大切です。

 

スポーツトレーナー向いている人④専門的な内容も主体的に学ぶことができる

 

スポーツトレーナーは勉強することに貪欲であることが求められます。
それは、スポーツトレーナーが専門的な知識を要求される職業だからです。
トレーニングの理論や人体の構造などに関する情報は常に更新されています。そのためスポーツトレーナーは人体やスポーツに関わる知識を幅広く勉強し続けて、自分が持っている知識をアップデートしていく必要があります。また人間の体は決して単純ではなく、多くのことが深く関わっています。そのため同じトレーニングメニューを組んでも、人によって結果が違ってくる場合があります。時には専門的で難しい内容が含まれていることもありますが、主体的に学び続けることで、最新の知識を元にしたトレーニング指導が行えるのです。そうすればクライアントのその日の体調によってトレーニングを変えたりと、より臨機応変に指導を行えるようになります。スポーツトレーナーになったからといって勉強はしなくてよいということはありません。主体的に学び続ける姿勢が求められるのです。

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スポーツトレーナー向いている人⑤クライアントに的確にアドバイスできる

スポーツトレーナーなるには

スポーツトレーナーはクライアントが抱えている問題を素早く見抜いて分析し、その解決法となるトレーニングを指導することが求められます。クライアントが抱えている問題を素早く見抜くことができないと、決まりきったBIG3をやらせるような”どこにでもいる自称トレーナー”の指導しかできなくなってしまいます。。

クライアントが抱えている問題はそれぞれ異なります。それを解決するためにはクライアントとコミュニケーションを取り、話を聞いていく方法や、クライアントのトレーニングでの動きを観察する方法などがあります。しかし本物のトレーナーというのは、クライアントが何も言わなくても立ち姿を見て歩行を見て少し運動をしてもらうだけで、クライアントの身体の異常や問題点を見抜ける能力を持っています。姿勢評価、運動評価の正しいスキルを身につけていることが大切です。

そして課題を見つけたら、それを改善するためのアドバイスをしなくてはなりません。同じアドバイス内容であっても、相手の性格やスポーツトレーナーの言い方によってはクライアントの受け取り方が異なります。そのため相手に合った言い方でアドバイスすることが大切です。

スポーツトレーナーに向いている人のスキル・能力

パーソナルトレーナーなるには

これまでスポーツトレーナーに向いている人の性格を紹介しました。ここからはスポーツトレーナーに向いている人のスキルや能力を紹介します。スポーツトレーナーには様々なスキルが必要とされますが、今回紹介するのは特に大切な次の5つです。

1.コミュニケーション能力が高い
2.姿勢評価に関する専門性
3.運動生理学・機能解剖学に関する専門性
4.コーチングスキルが高い
5.クライアントのために柔軟な対応や場面に応じた行動が出来る

これらについて詳しく解説します。

 

①コミュニケーション能力が高い

スポーツトレーナー資格

スポーツトレーナーにはコミュニケーション能力が必須です。スポーツトレーナーのような人と接する仕事には対人関係や信頼関係の基礎となるコミュニケーション能力が欠かせません。パーソナルトレーナーともなれば、基本的にはマンツーマンで行うのですから、これはもう究極のサービス業と言っても過言ではありません。

スポーツトレーナーは仕事を獲得するためにお客様から信頼を得ることが大切です。そのためにはクライアントに合った話し方や言葉の使い方を行い、スムーズに会話を進めることが求められます。またクライアントとしっかりコミュニケーションを行うことはクライアントのコンディションを把握し、ケガや事故を防止することにもつながります。

さらにケガで苦しむアスリートのサポートや思うような成果が出ないクライアントと接する際には、体のケアと同時に心のケアが必要になります。このような場合は特にスポーツトレーナーの接し方やコミュニケーション能力が問われるのです。

コミュニケーション能力を鍛えるためにはセッションを多く経験する他にもコミュニケーションに関する本を読んだり、セミナーに参加したりして知識を吸収することもおすすめします。

 

②姿勢評価に関する専門性

パーソナルトレーナー働き方、セミナー

スポーツトレーナーはトレーニングの知識だけではなく、姿勢評価の方法についても学んでおくことが大切です。立ち方、歩き方を見て、このクライアントはどこの筋肉のバランスが崩れているか、足の接地や骨格の異常、クセを見抜かないといけません。

一般のクライアントだけではなく、アスリートも姿勢が崩れていることが多々あります。競技の特性という特殊な例を除き、日常の歩行や立位姿勢が実はトレーニングの一環になっている、ということを忘れてはいけません。疲れてくるとアゴが上がったり、背中が丸まったりするだけで大きくパフォーマンスは下がります。そうならないために普段から姿勢を意識して立ったり歩いたりすることがトレーニングになってきます。

そういった評価方法はあまり教えてくれるところはありません。JOTスポーツトレーナー学院では姿勢や歩行の授業があります。日本ではほぼ見ない授業です。しかし近い将来姿勢と歩行がトレーニングとして大切な要素だ、という常識ができます。それくらい結果を出している内容なので、長い目で自分のトレーナー人生を考えたとき、他者との差別化を図る重要な要素になってくることは間違いありません。

 

③運動生理学・機能解剖学に関する専門性

パーソナルトレーナー選び方

スポーツトレーナーは運動生理学と機能解剖学に関する知識も持っている必要があります。
運動生理学とは運動が体に及ぼす影響について勉強します。例えば走ると心拍数が上昇して息が苦しくなります。他にも長距離選手と短距離選手では必要な筋肉が異なります。このような現象が起きる原因を深く知り、運動と筋肉の関係をより深く勉強するのが運動生理学なのです。一方の機能解剖学では筋肉や骨など人間の機能に関わる構造の特徴や役割について深く理解します。例えば同じトレーニングでも腕の動かし方や動かす角度で発達する筋肉は異なります。さらに正しくトレーニングしているつもりでも筋肉を傷めてしまうこともあります。このような現象を深く理解していくのが機能解剖学です。運動生理学と機能解剖学はどちらもトレーニングに直結する重要な知識です。この2つの学問をどれだけ勉強したのかによってスポーツトレーナーとしてしっかりとした指導ができるかどうかが決まるといっても過言ではありません。

④コーチングスキルが高い

JOTスポーツトレーナー学院講師 

スポーツトレーナーはコーチングスキルも求められます。コーチングスキルはクライアントが少しずつ成果を出し、結果として目標を達成するためには欠かせないスキルなのです。コーチングスキルには3つの段階があります。1つ目は傾聴です。クライアントが何かしらの悩みを抱えている時には傾聴することで悩みを引き出すことが大切です。クライアントが悩みをしっかりと話すためには、スポーツトレーナーは相槌などのテクニックで聞いている姿勢を示すことが大切です。

コーチングの2段階目は質問です。クライアント自身が気づいていないことや悩みの根本的な原因を知るためにも質問を繰り返してクライアント自身の発見を促します。そして3段階目は承認です。クライアントのこれまでの頑張りを認め、悩みを解決・改善するためのモチベーションアップにつなげます。

このようなコーチングスキルはセミナーや教材で知識を吸収し、それをクライアントとの会話で実践することで身につきます。

 

⑤クライアントのために柔軟な対応や場面に応じた行動が出来る

スポーツトレーナーは臨機応変に動くことが求められます。スポーツトレーナーはクライアントが目標を達成するためのサポートをしていくのが仕事です。そのため時には自分の考えよりもクライアントを優先して考えることが大切です。

さらにあるスポーツ団体の専属のスポーツトレーナーになる場合にはシーズン時には遠征に同行して選手のサポートを一日中行うこともあります。時にはプライベートの時間よりも仕事を優先しなければならないこともあるのです。またジムで働くトレーナーになったとしても、クライアントによって対応の仕方を変更したり、クライアントの体調が良くないときにはトレーニングメニューを変更したりと柔軟な対応が求められます。臨機応変に対応することで、よりクライアントに合ったトレーニング指導ができるようになり、スポーツトレーナーとしての信頼度は向上するでしょう。

 

まとめ|スポーツトレーナーに向いている人とは?適性や必要な能力とは?

スポーツトレーナー資格

ここまでスポーツトレーナーに向いている人の性格やスキルを紹介しました。スポーツトレーナーに向いている人の性格は以下の5つです。

1.スポーツに対して情熱がある
2.モチベーションを自身で維持でき継続力がある
3.教え上手・ほめ上手
4.専門的な内容も主体的に学ぶことができる
5.クライアントの課題を見抜き、的確にアドバイスできる

また、スポーツトレーナーに求められるスキルは大きく分けて以下の5つです。

1.コミュニケーション能力が高い
2.姿勢評価に関する専門性
3.運動生理学・機能解剖学に関する専門性
4.コーチングスキルが高い
5.クライアントのために柔軟な対応や場面に応じた行動が出来る

もし、あなたがスポーツトレーナーになりたいと考えているなら、これらの性格・スキルを手に入れられるように行動していきましょう。

 

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パーソナルトレーナーになるために重要な実績や専門性を付けるには?

パーソナルトレーナーとは

 

パーソナルトレーナーになるためには、専門性だけでなくトレーナーとしての指導経験や実績が必要です。パーソナルトレーナーの年収や給料は実務経験や専門性、資格取得の有無など「実績」が要求される職業です。
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