この記事では、現在パーソナルトレーナーとして活動されている方へインタビューし、パーソナルトレーナーになるための勉強方法やおすすめの本や雑誌、ツールを調査しました。効率よく勉強する方法を公開しているので是非参考にしてください。
トレーナーになるブログ目次
パーソナルトレーナーはどんな知識や勉強が必要か
パーソナルトレーニングと言ってもクライアントの目的によってトレーニング内容が変わり、幅広い要求に対して成果を出す必要があります。一時期はボディメイクが人気がありましたが、”パーソナルトレーナー=ボディメイク”の時代は終わろうとしています。パーソナルトレーナーの元に理想の体型を維持する目的で通うのではなく、アスリートが運動パフォーマンス向上のために通ったり、中高年や高齢者といった方々が腰痛や膝痛、身体の不調を治すために通う時代がもう来ています。トレーニングの知識だけでなく手技によるコンディショニング、ストレッチ、食事管理からスポーツ心理学、コーチングスキルなど多くの知識を修得することが必要です。そこでこの記事では、パーソナルトレーナーを目指すために必要な基礎知識を大きく分けて3つに分けて説明していきます。
-
①トレーニング方法に関する知識
パーソナルトレーナーは、安全にトレーニングをするための機能解剖学の観点からのテクニックや、効果を出すために必要なポイントを理解して、クライアントにもわかりやすい表現で説明・指導をすることが求められます。ベンチプレス・スクワット・デッドリフトに代表されるようなレジスタンストレーニングでは特に、それぞれの種目に合った正しいフォームを知っておく必要があります。間違ったフォームで指導してしまうと、関節を痛めたり、筋肉に効率よく刺激が伝わらないため効果が薄いトレーニングになってしまいます。運動生理学や機能解剖学の専門知識をもとにフォームを理解することで、よりケガのリスクを最小限に抑えることができます。また、立位の姿勢改善や腰痛予防のストレッチ・歩行などの基礎的な動作の指導を行うときにも、正しいトレーニングの知識がないと、クライアントの状態をより悪化させてしまいます。
-
②栄養学に関する知識
栄養学とは、食事や食品、その成分である栄養素が、どのように生物の中で利用されたり影響しているかを研究する学問です。パーソナルトレーナーは、アスリートに向けたトレーニング指導だけでなく、基礎体力や基礎代謝といったコンディションを向上するための食事管理に関する指導も同時に行います。栄養学を用いて、クライアントの求める結果に対して最大限にサポートするためにはトレーニングだけでなく食事管理の指導も必要となります。ボディメイクに関して言えば、「理想の体型」が異なるクライアントの要望に合わせて、総合的な知識をもって身体づくりをサポートし、理想的なボディメイクを実現できるように尽力することが重要です。また、腰痛改善や歩行指導の時にも肥満・筋力不足の問題が出てくることがほとんどです。また中高年の方へのPCFバランスや食事のタイミングなどの知識で健康改善のアドバイスをしてあげることは、クライアントの信頼を得る重要な要素になります。
昨今の栄養学は理論的に偏ったものも多くなってきており、たとえば極端なビーガン食を支持する論文なども見受けられるようになりました。しかし、あまり偏った理論を支持するとクライアントからの信頼を失ったり、仮にその理論が間違っていた場合クライアントにまで迷惑をかけることになります。JOTスポーツトレーナー学院では、アメリカ由来のNESTA資格に基づいた基本的な栄養学をまず学び、その後で西洋人の身体とは違う、飢饉を何度も乗り越えてきた日本人固有の遺伝子情報や、腸が長いといった身体的特徴を考慮に入れた高津校長の「米を食べるダイエット」という理論も推奨しています。
-
③機能解剖学・運動生理学などの基礎知識
機能解剖学とは、生物の骨格構造といった外部形態と筋肉や組織、関節等の内部構造を研究する学問です。機能解剖学をパーソナルトレーニングで用いる場面として、クライアントのケガ・関節の痛みなどの予防の指導を行う際に機能解剖学の知識が必要となります。トレーニング中に痛みがあるときや関節に炎症が起きている場合などは原因を突き止めて、早急に対処することができます。また、ケガの予防のためテーピングを施すことで症状を緩和し、安全な状態でトレーニングを行うことが出来るでしょう。
機能解剖学を学ぶことで、未然にケガを防ぎクライアントが安全な環境でトレーニングに集中することができます。運動生理学は、運動によって体にどのような変化が生じるのか、その現象と仕組みについての基礎を理解する学問です。機能解剖学を学ぶことでクライアントに安全なトレーニングを指導して、さらに運動生理学を学ぶことで身体についてどのような現象が起きているのか機能的な側面だけでなく、生理学の観点から説明することができます。機能解剖学と運動生理学を学ぶことで、クライアント自身が自分の体の理解も深めるとともに、安全なトレーニング指導の提供が可能となります。
ほかにパーソナルトレーナーのビジネスとして必要な勉強と知識
パーソナルトレーナーはトレーニングや食事に関する専門知識だけでなく、コーチングやコミュニケーション能力、ヒアリング能力などのヒューマンスキルも同時に求められます。また、パーソナルトレーナーとして独立開業する場合はビジネスに関する知識も必要です。ここではヒューマンスキルに加えてビジネスに関するスキルも紹介します。
-
①コミュニケーション能力・観察力・コーチングスキル
パーソナルトレーナーは時に、クライアントにとってツラいトレーニングをする事もあります。コミュニケーションスキルは精神面のサポートとしても非常に重要となり、言葉の掛け方やヒアリングスキルが非常に重要となります。また、クライアントのモチベーションを常に高い状態で継続させるためにもコーチング能力が必要であり「モチベーションを継続させるコーチング能力」「クライアントの抱えている問題を正しく理解するためのヒアリング力」といった、トレーニングに関する専門知識以外の全般的なコミュニケーション能力も必要となります。
-
②ビジネスに関する知識・集客や営業力など
パーソナルトレーナーとして独立開業するためには、集客に関する知識や営業力などビジネスに関する知識も必要です。
・新規のクライアントを獲得するための集客力
パーソナルトレーナーとして独立開業する際のよくある失敗として、パーソナルトレーナーとしての知識や指導法は一流なのに、経営やビジネス知識がないため売上が上がらない&集客ができないということがよくあります。そのため、集客に関するマーケティングスキルを学んだり、どれぐらいのランニングコストが掛かるのか等調査したり、じゅうぶんな準備をしてから独立開業する必要があります。立地条件も重要な要素であり、仕事帰りのサラリーマンをターゲットにするのか、主婦層をターゲティングするのか、等ターゲットによって条件を変更する必要があるでしょう。
・既存のクライアントをファンにさせる営業力
パーソナルトレーナーはクライアントと1対1で関わる仕事です。目の前のクライアントをファンにしてリピートさせる能力、つまり営業力が必要であり、しっかりとしたトレーニング指導を行い目標達成のサポートすることで喜んでもらえます。結果をしっかり出すことができれば口コミにもなるでしょう。
パーソナルトレーナーの勉強におすすめな本
資格を取得するための勉強としては、「NESTA-PFT公式テキスト」「NSCA-CPT公式テキスト」などを購入し、JOTスポーツトレーナー学院のような専門学校に通う、またはJOTスポーツトレーナー学院の提供しているオンライン講座で学ぶ、といった方法があります。
ここでは、資格取得以外のパーソナルトレーナーやパーソナルトレーナーを目指す方におすすめしたい本を紹介します。
・健康運動の科学 -介護と生活習慣病予防のための運動処方
健康科学とは、人間の健康維持を生理的メカニズムや運動の視点から学ぶ学問です。健康維持のためには「運動」と「食事」のバランスが必要です。健康科学に関する専門知識を持つことでパーソナルトレーナーとして、基本的な知識を蓄えることができます。
・ぜんぶわかる人体解剖図
解剖生理学入門の決定版と言われています。人体各部のしくみと働きを解剖学を中心に、人体の機能を研究する生理学も交えて、初心者でもわかりやすくビジュアル解説している本です。
人間の身体がどのような要素と構造で出来ているかを写真とともに丁寧に説明している本のため、一から勉強する人にはオススメの一冊です。
・身体運動の機能解剖
アメリカで1948年に出版されて以来、ロングセラーとなっている名著の翻訳版です。筋肉が一つ一つ分解されて色分けされているので、基本的な知識をしっかり覚えるのに適している本です。運動で使う筋肉、働きや断面図などがとてもわかりやすく、パーソナルトレーニングを行う現場で使いやすいのも特徴です。また、ワークシート付きであるため、書き込みをして覚えられる点もオススメのポイントです。
・運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学
機能解剖学に関する専門知識が網羅的に掲載されており、「解剖学」基礎知識を学ぶうえでおすすめの本です。誰もが経験することの多い運動器疾患の炎症や関節痛、筋肉痛のメカニズムや痛みの原因、運動療法の選択を症例にそって解剖学の観点から解説している本です。筋や神経の構造や働きを詳細に学ぶことで、疾患の要因や治療法を明らかにすることができトレーニングプランを設計する際に役に立ちます。
・スポーツ・健康づくりの指導に役立つ姿勢と動きの「なぜ」がわかる本
「目に見えない筋の状態を目に見える姿勢と動きから読み解く」をテーマにした、パーソナルトレーナーに人気を博している一冊です。身体構造、動きのしくみを学ぶためにまず理解したい「骨盤」に関する情報について徹底解説されており、姿勢と動きと筋の関係を学ぶことができます。図やイラストも多く用いられているため初心者でも内容を理解しやすい構成になっています。クライアントに効果的なプログラムをつくるためにはどうすれば良いか、トレーニングを個人に合わせてカスタマイズする際の基礎知識を学ぶことができます。
・ジムに通う人の栄養学 (ブルーバックス)
栄養学の基礎が記されておりトレーニーが初めて栄養学を学ぶ際におすすめの一冊です。著書が大学教授であり講義形式で学ぶことができます。ボディメイクにおいて食事と運動は密接にかかわっているため、「代謝とはなにか」「摂取カロリーをどのように筋肉を落とさず減らすか」「ビタミンやアミノ酸に関する研究」など専門的な内容について分かりやすく書かれています。
・基礎から学ぶ! スポーツ栄養学
食品の栄養構成の基礎知識、ビタミンやアミノ酸の働きなど栄養学に関する知識とともにエネルギー代謝や運動生理学について栄養学の観点から書いています。パーソナルトレーナーが必要な知識を、スポーツ栄養学の観点から網羅的に書いた本です。栄養学に関する中級以上の知識を紹介しているため、パーソナルトレーナーとして、さらに専門的な知識をつけたい方におすすめの一冊です。
関連記事:パーソナルトレーナーのおすすめの勉強方法を聞いてみました!
パーソナルトレーナー向けのおすすめのツール(アプリ)
①骨格 – 解剖学3D アトラス
人の骨格のすべての骨が3Dで再構築され各モデルを回転、ズームインして、様々な角度で詳細を見ることができるアプリです。モデルやピンを選択すると、特定の解剖学的部位に関連する用語が表示され11ヶ国語の中から必要な言語を選択して、用語を2言語で同時に表示できます。隙間時間に勉強でき、細かい身体の部位まで勉強できます。
②筋肉暗記
全身の筋肉(176筋)を見て、遊んで、覚えるアプリです。「筋肉カード」で顔の筋肉から足の筋肉までを1つずつカードで紹介され、それを解剖学的に性格なCGイラストを見て覚えます。また「筋肉絵合わせ」で神経衰弱をしながら筋肉を暗記することもできます。
③あそんでまなべる人体模型パズル
人体の内蔵と骨格ジグゾーパズル感覚で覚えることができるアプリです。ゲーム感覚で学ぶことができるため勉強が苦手な方にもおすすめできます。
パーソナルトレーナー向けのおすすめの勉強方法
-
①まず基礎知識をつける
パーソナルトレーナーにとってレジスタンストレーニングに関する知識は必要不可欠です。他にも自重トレーニングやコアトレーニング、さまざまなスポーツの特性とそのスポーツにあったトレーニング法、ストレッチ指導、腰痛・膝痛の原因や予防方法、正しい歩行指導の知識も必要になってきています。トレーニングに関する知識だけでなく食事や栄養に関する知識も必要となります。「運動生理学」「機能解剖学」「栄養学」を学んだあと「コーチング」の知識も学ぶことでパーソナルトレーナーとして必要な知識を網羅的に学ぶことができます。参考書や書籍、アプリなどを用いてまずは基礎知識を勉強しましょう。
-
②実際にトレーニングをしてスキルを磨く
基礎知識を学んだ後、実際に自分でトレーニングして覚えていく必要があります。トレーニングをしながら、機能解剖学の観点からどの筋肉が刺激されているのか、どの関節や筋肉が連動した運動なのか、運動生理学の観点からいま身体に何が起きているのか把握しましょう。運動後や前には栄養学の観点から何が必要なのか、アミノ酸やタンパク質はどれぐらい摂取するか算出しダイエットやボディメイク、日々の健康にどれくらい影響があるか、まずは自分の身体で実験してみる必要があります。
パーソナルトレーナーとして専門知識を持っているだけではなく、自身でトレーニングして学んだ知識を実践で学んで行くことも重要です。
しかし、ここで1番重要なのは「自分の身体で通用したからと言って、全てのクライアントに当てはまるわけではない」ということです。動画の配信者の方に多いのですが、「自分ができたからこの方法をおすすめします」と言って間違ったトレーニング方法を指導されている方を見かけることが多くなりました。これが1番危険な間違いであり、”自称パーソナルトレーナー”になってしまう典型的な例です。
クライアントも身長・体重・年齢・スポーツ歴・身体の特性は人それぞれ違います。それを見抜くことができずに「自分がこれでできたから」と同じトレーニング指導だけで通用するほど甘い世界ではありません。すぐにケガや故障といった事態を招くことにもなりかねません。資格取得で得た知識を元に、正しいトレーニング指導ができるように日々勉強をし続けるトレーナーだけが生き残れる世界です。それを忘れないようにしてください。
関連記事:パーソナルトレーナー資格|「NESTA PFT」を徹底解説!取得方法や費用は?
パーソナルトレーナー向けのおすすめ資格3選
ここでは、パーソナルトレーナーにとって優先的に取得したいおすすめの資格を3つ紹介します。
資格①NESTA-PFT(NESTA 認定|パーソナルフィットネストレーナー)
パーソナルトレーナーの資格NESTA-PFTとはNESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)が認可するパーソナルトレーナー資格のことです。トレーナーにとって必要なトレーニングや基本的な機能解剖学や禁忌事項、ビジネス的に必要な要素などを学ぶことができ、パーソナルトレーナー初心者に向けた登竜門的資格となっています。
受講条件として、
(1)NESTA JAPAN(あるいは医学映像教育センター)にてPFTテキストを購入済みであること
(2)日本国籍または、日本での就労可能な在留資格があること
(3)満18歳以上で、高等学校卒業以上の者、高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)合格者、またはNESTAが認定する教育カリキュラム修了者
パーソナルトレーナーやスポーツトレーナーとしての実務経験が1年以上ある場合や、トレーニングに関する専門学校、短大、4年生大学を卒業している場合はNESTA JAPAN試験資格が与えられます。
資格の難易度は80%以上の正答率が必要であり、約過半数が試験に落ちるようです。しかし、NESTA-PFTの公式テキストをしっかり勉強すれば合格できる難易度です。資格取得に必要な費用は比較的高く、約7万円程掛かかるため初心者が手を出しにくい要因となっていますが、NESTA-PFTを取得することで独立開業や収入UPが望めます。合格率は50~60%と言われていますが実技試験がないので、公式テキストを勉強すれば合格に近づくことができるでしょう。
NESTA-PFTの認定を受けるためには次の3つの方法があります。
・ダイレクトコース
このコースはNESTAが開催する講座を受講せずにNESTA-PFTの試験を受ける人が対象になります。ダイレクトコースを受けられるのはフィットネスクラブでの実務経験がある人や指定の学部を卒業している人に限定されます。NESTA認定校であるJOTスポーツトレーナー学院に入学した人は、JOTが代表してこちらのダイレクトコースに登録を行います。もし試験に落ちたとしても、再試験料は永久無料ですし、その都度マンツーマンでテスト対策指導をしっかり行いますので、2020年度卒業生以降NESTA取得率100%の実績があります。
受講費用は以下の通りです。(すべて税込価格で表記しています。)
教材費 | 13,600円 |
事前講習受講料 | 15,000円 |
認定試験受験料 | 7,500円 |
受験・資格手数料 | 36,400円 |
合計 | 72,500円 |
-
・ゼミコース
このコースは主にパーソナルトレーナーを初めて目指す人やジムでの実務経験がない人が対象です。ゼミコースにはロングゼミコースとショートゼミコースの2種類があります。ロングゼミコースは資格取得に関する知識を1から学びたい人向け、ショートゼミコースは基礎知識はある程度学んでいる方向けになります。
受講費用は以下の通りです。(すべて税込価格で表記しています。)
-
教材費 13,600円 ゼミコース受講料(ロングゼミコース) 96,000円 ゼミコース受講料(ショートゼミコース) 48,000円 事前講習受講料 15,000円 認定試験受講料 7,500円 受験・資格受講料 36,400円 合計(ロングゼミコース) 168,500円 合計(ショートゼミコース) 120,500円 -
・WEBコース
このコースはEメールで講師の方と連絡を取りながら、課題を解くことで必要な知識を身に着けていきます。通常は2~3か月でコースを修了します。受講費用は以下の通りです。(すべて税込価格で表記しています。)
教材費 | 13,600円 |
WEBコース受講料 | 35,000円 |
事前講習受講料 | 15,000円 |
認定試験受講料 | 7,500円 |
受験・資格受講料 | 36,400円 |
合計 | 107,500円 |
他の方法として、JOTスポーツトレーナー学院のオンライン講座を受講してから自分でダイレクトコースに申し込みをして試験を受ける、というやり方もあります。JOTの生徒さん達もオンライン講座だけで学んで受験している人もいます。その場合も、2020年度卒業生以降NESTA取得率100%の実績があります。JOTで実際に行なっているNESTA対策講座を見やすい形で動画にしていますので、わかりやすいと評判です。資格を取得するだけが目的なら、こちらが一番リーズナブルだと言えるでしょう。
資格②NSCA-CPT(NSCA 認定|パーソナルトレーナー)
「全米ストレングス&コンディショニング協会(National Strength and Conditioning Association)」(=NSCA)の日本支部で発行している資格です。試験内容として、クライアントが求める健康増進や体力向上に関するニーズに関して、
評価・動機づけ・教育・トレーニングやコンディショニング全般の指導をマンツーマンで行う優れた専門的能力をもつ人材を認定する資格です。またアスリートだけでなく、年齢・性別・経験を問わず幅広い一般の層に対してトレーニング指導を行います。NSCA-CPTはトレーニングの知識に加え、医学的、運動生理学的な専門知識とトレーニングの指導技術が必要となります。合格率は約70%~80%で実技試験がないので、公式問題集やテキストを勉強すれば合格も難しくありません。
-
①NSCA-CPT出願条件
・出願時に、満18歳以上
・高等学校卒業以上の者または高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)合格者
・出願時に、高等学校の卒業証明書、または学校教育法が定める4年制大学、短期大学もしくは専修学校の卒業証明書もしくは在学証明書、または高等学校卒業程度認定試験もしくは大学入学資格検定の合格証明書、または学位取得を証明する書類(学位授与証明書、修了証明書など)が必要
・出願時および受験時に、NSCAジャパンの会員(正会員、学生会員、英文会員)であること
・出願時に有効なCPRおよびAEDの認定を保持していること
・出願時に有効なCPRおよびAEDの認定を保持していない場合は、受験日の1年後までに、有効なCPRおよびAEDの認定証のコピーを提出すること
NSCA-CPTを受講するには、下記のいずれかを満たす必要があります。
①1年以上のパーソナルトレーナー・インストラクターなどの実務経験がある
②1年以上の運動部指導、フィットネス企業勤務経験がある
③体育系または、医療系の大学・専門学校を卒業している
④NSCAの認定する養成講座、養成コースを受講済みである
もし、上記を満たしていない場合は、④の養成講座、養成コースを受講する必要があります。
-
②NSCA-CPT費用
受講費用は以下の通りです。(すべて税込価格で表記しています。)
入会費・正会員 | 13,200円(税込み) |
入会費・学生会員 | 11,000円(税込み) |
NSCA-CPT認定試験受講料 | 46,000円(税込み) |
合計※正会員の場合 | 59,200円 |
合計※学生会員の場合 | 57,000円 |
資格③JATI-ATI(JATI認定|トレーニング指導者資格)
「特定非営利活動法人 日本トレーニング指導者協会(JAPAN ASSOCIATION OF TRAINING INSTRUCTORS)」(=JATI)が発行している資格で、ATIはトレーニングに関して基礎を学べる資格です。
試験内容として、対象や目的に応じて、科学的根拠に基づく適切な運動プログラムを作成・指導するために必要な知識を学習できます。国内の認定資格の中でも知名度が高いため、スポーツクラブの業務委託契約で活動する際、JATI-ATI資格が必須であるジムも多いため取得することで有利になるでしょう。合格率は例年50〜70%となっています。
-
②JATI-ATI出願条件
①JATIの正会員である
②養成講習会(一般科目15.5時間・専門科目15.5時間・自己学習課題のワークノート提出)を受講する
③全3回行われる認定試験(一般科目・専門科目)のいずれかで合格する
養成講習会を受講するには、JATIの正会員である以外に次の要件のいずれかを満たす必要があります。
・4年制大学卒業者(卒業見込みを含む)
・短期大学及び専門学校(専修学校専門課程 2年制以上)卒業者(卒業見込みを含む)
・国もしくは都道府県が設置した職業能力開発短期大学校もしくは職業能力開発大学校の専門課程、又は職業能力開発総合大学校の特定専門課程を修了した者(修了見込みを含む)
・防衛大学校、海上保安大学校、気象大学校など各省大学校を修了した者(修了見込みを含む)
・高等学校を卒業し、3年以上の運動指導に従事した経験のある者
・当該年度の奨学生に選定された者
国内で知名度も高いため、最初にJATI-ATIから勉強していくパーソナルトレーナーも多いようです。
-
②JATI-ATI費用
受講費用は以下の通りです。(すべて税込価格で表記しています。)
入会費 | 11,000円(税込み) |
養成講習会 受講料一般科目 | 55,000円(税込み) |
養成講習会 受講料専門科目 | 60,500円(税込み) |
トレーニング指導者認定試験 受講料一般・専門含む | 33,000円(税込み) |
合計 | 157,400円 |
現役パーソナルトレーナーに取材!パーソナルトレーナーになるための勉強方法は?
-
業界歴22年パーソナルトレーナー高津さんにインタビューさせていただきました。
・パーソナルトレーナーになるまでにどんな勉強をした?
・パーソナルトレーナー向けのお薦めの勉強方法は?
最近ウチのJOTの生徒さんにも多いのですが、パーソナルトレーナーになりたいのに”パーソナルトレーニングをお金を払って受けた”という経験がない人が多いですね。そんなの、ラーメン屋になりたいのにラーメン食べたことないって言ってるのと同じですよね。何人か有名な方のパーソナルを受けてみて、人気の秘密を見つけたり、それぞれの人の差を探したり、できることはたくさんあるはずなんです。ですが、若い人はみんなYouTubeなどの動画は見るのに、実体験をお金を払ってやるという行為に乏しい。リアルに体験することが何よりも大切だと思います。
・高津校長のパーソナルトレーニングを受けることはできるのですか?
・パーソナルトレーニングの知識面で特に重要なことは?
・お薦めの本や教科書は?
・本や雑誌以外で情報収集するお薦めの方法があれば教えてください。
・パーソナルトレーナーとして、他に重要な知識やスキルは?
・パーソナルトレーナーになるために勉強している方へメッセージをお願いします。
まとめ|パーソナルトレーナー向けのおすすめの勉強方法は?
パーソナルトレーナに関する勉強方法について解説してきました。
パーソナルトレーナーはボディメイクに関する総合的な知識を学習する必要があり、「トレーニング科学」「運動生理学」「機能解剖学」「スポーツ心理学」「コーチング」等多くの知識とスキルが必要です。また、実際に知識を学ぶだけでなくトレーニングを通して学んでいくことで自分自身の経験として知識を落とし込むことができます。
トレーニングに関するアプリや楽しみながら勉強できる本も多く出版されているため、積極的に取り入れて学習していきましょう。
パーソナルトレーナーになるために重要な実績や専門性を付けるには?
パーソナルトレーナーになるためには、専門性だけでなくトレーナーとしての指導経験や実績が必要です。パーソナルトレーナーの年収や給料は実務経験や専門性、資格取得の有無など「実績」が要求される職業です。
一流のパーソナルトレーナーとして社会で活躍するために、JOTスポーツトレーナー学院では他にはない3つの強みがあります。
1.NESTA認定校
NESTAJAPAN関西エリアマネージャー高津が当学院の校長であるため、資格取得までの最短のルートで学べます。NESTA取得率100%の実績(2020年度卒業生以降)で、もし1回で合格できなくても再受験料無料で何度でも受験できます。理解できない箇所があってもマンツーマンで徹底サポート。就職時や独立開業する場合にも大きく役立ちます。
2.再受講料永久無料&卒業生割引
JOTスポーツトレーナー学院では、入学のときに学んだコースの授業内容はいつでも無料で何度でも再受講できます。手技や実技など、忘れてしまった授業内容も、トレーナーになってからでもいつでも復習できます。また、在学時にはなかった新しいコースを受けたい場合も、卒業生なら50%割引価格でいつでも受講できます。
3.一流人気プロトレーナー講師が直接指導
NESTA JAPANエリアマネージャー高津校長をはじめ、第一線で活躍するパーソナルトレーナーから直接指導を受けることができます。現役で月80〜100セッションをこなす人気パーソナルトレーナーに実際にふれあい、授業後に気軽に質問したり、卒業してからも相談したりできる人間関係を作ることで、あなたも人気パーソナルトレーナーになることができるでしょう。
少しでもJOTスポーツトレーナー学院に興味を持った方や一流のパーソナルトレーナーとして活躍したい方はお気軽に資料請求やお問い合わせください!無料個別相談会も実施しています!是非ご利用ください。
資料請求・個別無料相談会等のお問い合わせはこちら
現役パーソナルトレーナーの講師たちなので1流のトレーニングを実感してみよう!